「歴史の終わり」ではなかった
フランシス・フクヤマ氏が1992年にソ連の崩壊を見て「歴史の終わり」を高らかに宣言したが、それはどうやら間違っていたらしいことにどれだけの人が明確に気づいているでしょうか。
歴史が終わりというのはもちろん人類滅亡と言う意味ではありません。ここで言う歴史とは、イデオロギー闘争の過程であり、戦争や革命などによる国家や王朝などの政治体制の興亡や変遷という意味です。それは国家が成立しで、発展し、やがて崩壊する過程とも言えます。
政治体制と言う意味では、共産主義に勝利した民主主義と自由経済が最終的勝者となり、それ以降は安定した政治体制が構築されるため、戦争や革命のような歴史的大事件はもはや生じなくなるという状況を「歴史の終わり」と呼んでいました。
実は共産主義はしぶとく生き残っていて、その後「フランクフルト学派」と名を変えて静かに発展してきました。今では共産主義を左、自由主義を右と読んでいたことが少々ミスリードであったようにも思われます。共産主義は本質的に国際的な全体主義であり、ボルシェビキが目指していたのもグローバリズムでした。そういう意味で、今の世界でのもっとも根本的な戦いは「新たな服を着たグローバリズムという名の元共産主義」と「ナショナリズム」の戦いと言えます。アメリカで起こっているトランプ大統領(ナショナリズム:MAGA)と反トランプ(グローバリスト+3「だけ」人間(今だけ、金だけ、自分だけ))の戦いがまさにそうなっています。そして日本でも起こっています。日本にもいる3「だけ」人間。彼らは積極的なグローバリストではないですが、3「だけ」に付け込まれてグローバリストから買収されていると考えてみてはどうでしょうか?日本という共同体を守る精神を失った輩といえるでしょう。
各国が独裁か否かは次のレイヤーの問題であって、まずこのグローバリズムとの闘いに勝利しなければなりません。グローバリズムというのはグローバル独裁なのですから。
その辺りを添付のHarano Timesさんの動画が紹介してくれています。Harano Timesさんはとにかく鋭い切れ味の解説が定評な方です。これ自体は古い動画ですが、他の動画同様にとても参考になります。
◇【日本語字幕】貴重なインタビュー(Harano Times)
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