米連邦最高裁が「シェブロン法理」を覆す
まずは「シェブロン法理って何だ?」だと思いますが、シェブロン法理とはシェブロン判決(1984年)で連邦最高裁によって示された法理で、「行政機関の制定する行政規則の適法性を裁判所が審査する際に、まずは①法律の文言の明確性を確認するが、②それが不明確である場合は、行政機関の解釈が合理的な場合については司法はそれを尊重する」というもの。つまり制定法の曖昧な部分は政府がその隙間を埋めるといった大幅な権限を裁判所は認める(=口出ししない)いうこと。
これが民主党政権で大きく悪用され、ワクチンの強制接種などの暴走の根拠の1つとされている。
今後は、政策に関する問題については、きっちりと立法化を通じて議会が直接的に対応する必要があり、行政がが権限を超えた場合には、それを抑制する責務を下級裁判所の判事が担うことになる。
◇米最高裁、政府規制当局の権限を制限-「シェブロン法理」覆す(Bloomberg:2024/06/29)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-28/SFSOMST1UM0W00