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欧州各国は目覚めつつあるのか?

「EU議会選挙で否認された欧州支配層」(ポール・クレイグ・ロバーツ)

欧州連合議会選挙で、ヨーロッパの有権者は、ワシントンの傀儡諸国の政府を拒絶した。【フランス】マリーヌ・ルペン氏の「右派」政党は、マクロン政党の2倍の票を獲得した。
【ドイツ】2つの「右派」政党は、いずれもショルツ首相の政党を上回った。
【イタリア】メローニ首相の「右派」政党に票が投じられた。
【ベルギー】2つの「右派」政党がそれぞれ、ベルギー首相の政党の約3倍の票を獲得した。フランス大統領は国政選挙を呼びかけざるを得なくなり、ベルギー首相は辞任した。

「右翼」は悪魔の言葉になっている。それはファシストやナチスを暗示しているから。
ロシアのRT(国営ニュース専門局)でさえ、民族主権を代表する政党を”右翼”と表現しており、これはナショナリストである政治指導者を悪魔化する企みの成功を示している。とプーチンは、ロシアの主権を強調する民族主義の指導者だ。RTはプーチンを”右翼”と呼ぶだろうか?

フランスの次の国政選挙では、ナショナリスト政党への支持が引き継がれるのか、それともEUの投票が単なる抗議票だったのかがわかるだろう。願わくば、ヨーロッパ人が、ワシントンの傀儡である指導者たちによって、ロシアとの戦争に追い込まれていることに、ようやく気づいたことを願う。腐敗した既成政治体制が、支配力の喪失を恐れていることが、ロシアに対する恐怖を植え付けるマスコミ・キャンペーンの理由だ。

ヨーロッパ民族が民族を基盤とする主権国家として生き残るのに十分な知性を持っているのか、それともロシアとの戦争に追い込まれたバベルの塔になるのかは、まだわからない。