国連の正体は?
消費税関連に代表される最近の経団連の利益誘導紛いの発言に「ここまで露骨にやって委員会」と少々驚いていますが、これには下地があるように感じてます。例えばSDG’sですね。
そのSDG’sですが、
・2000年に国連が「MDGs:ミレニアム開発目標」を打ち出したのが嚆矢。
・これまでは各国政府が国際関係の主役であったが、2000年代になると、FDI(企業による直接投資)がODA(政府開発援助)を上回り、各企業の出身国など意味をなさなくなるほどに企業がグロバール性を強めはじめた。
・また、国連はNGOにもMDGs活動の推進役を期待し、資金援助を拡大したため、「国際NGO」とでも言うべき強力なNGOが出現した。ゲーツ財団、オープンソサイエティ財団とかもお仲間かな(^^;)
・そんな国連の次の施策が「国連グローバル・コンパクト」でした。これは国連とグローバル企業・NGOなどが直接手を結び、健全なグローバル社会を築く目的で結成された。これにより、国連は企業やNGOなどと直接の接点を持つことになった。
・相手が加盟国ではなく民間なので公式会議での承認が不要なため、国連主導で身軽に推進できるスキームを国連は手に入れた。とはいえ、あくまでも民間による自主的な署名であり、義務も罰則もない、いわば「宣言」みたいなものだが、これが継続されることで、一種の縛りのような効果が発生していく。そして主権国家が後追いに追い込まれる。アナン事務局長(当時)のウルトラCとも言えるが、主権国家と国連の関係が変質しつつある兆候とも見える。
・その国連グローバル・コンパクトが開催した「持続可能な開発のための世界経済人会議」に参加する約200社のグローバル企業がSDGs活動を始めたのをきっかけに、世界中の企業で実施されるようになった。SGDsは、企業が取り組み始めたことで大きな流れができた。
つまり国連が主権国家を差し置いて、主権国家の力を凌ぐようなグローバル企業・グローバルNGOと直接結託するようになった。この国連の背後には強力な旗振りがいるのかもしれない。国連がグローバル支配の舞台となっているかのようですね。
次に出てくるのはパンデミック条約。衣の下にもう隠していない。皆さん衣を脱ぎ捨て始めたのでしょうか。さて?
◇経団連はなぜ消費税を上げたがるのか?(Dianmond Online:2023.9.22)
https://diamond.jp/articles/-/329504