シンギュラリティ:AIが人間を超えるか
・投資を志す者の必読書であり、世界的超ベストセラー「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)はこう語っています。
「目隠しした猿が新聞の株式相場欄目がけてダーツを投げて銘柄を選び、それを組み入れて作ったポートフォリオも、専門のファンド・マネジャーが運用する投資信託も、結果はさして変わらない」(^^;)
・また、こちらも有名な「臨床的予測態統計的予測」(ポール・ミール著)では、
「訓練を積んだ専門家の主権的な印象に基づく『臨床的予測』より、ルールに基づく数項目の評価・数値化による『統計的予測』の方精度が高かった」(^^;)
そして、以下の調査結果のすべてで同じ結果になっているとか。
-医学(がん患者の生存率、赤ちゃんの突然死のリスク)
-経済(銀行による企業リスク評価、新規事業の成否)
-行政(若年犯罪者の再犯率、里親の適正評価)
-その他(サッカーの勝者、ワインの将来価格)
まあ、こう考えたら、AIは多くの「予測専門家」を駆逐することは間違いない。AIも恐らく猿よりはマシでしょうから。
但し、これらは長期的な話で、短期的な話ではそうはいかないかも。例えば、宝くじの期待値は45%程度ですが、それでも人が買うには、期待しているのは「期待値」ではなく「分散」だからです。期待値は長期的には効いてきますが、短期的には必ずしもそうならない。そうなれば、短期的にはAIよりも「専門家」の方が好成績を上げるかもしれませんが、これも偶然のなせる業かも。つまりタマタマ。
◇AIに仕事を奪われないために必要な「3つの行動」(Forbes:2024/05/22)
https://forbesjapan.com/articles/detail/71080